歯のホワイトニングと知覚過敏への対応について
知覚過敏が起こる可能性があるホワイトニング
ホワイトニング、知覚過敏が発生する可能性があります。
3人に1人は、ホワイトニング中に知覚過敏を感じたという報告もあります。
ホームホワイトニング中に知覚過敏が発生した場合は、3日くらいホワイトニングを休みます。
オフィスホワイトニング中に知覚過敏が発生した場合には、即日か翌日には大抵の場合治ります。
痛みの症状が続いたり、痛みが酷いときには、下記の手段が有効です。
★サホライドという薬を塗る。
これは歯に薄黒く着色が残るので、あまりおすすめしません。
★フッ素を塗布する。
即効性はありませんが、副作用が無く、市販のフッ素ジェルを塗るなど手軽にできます。
★硝酸カリウム5%を塗布する。
★レーザー照射をする。
即効性があります。
ただ、効く人と全く効かない人と両極端に分かれます。
これらの中で最も簡単で実用性の高いのが、フッ素の塗布です。
ホームホワイトニング中の知覚過敏はマウスピースにフッ素ジェルを入れて10分程度装着すると効果があります。
また、アメリカの最新式のホームホワイトニング剤は、知覚過敏抑制剤が入っています。
日本での認可はまだですが、アメリカから直接輸入して使用している歯科医院もあります。
歯のホワイトニング剤の成分について
歯のホワイトニング剤とは、過酸化水素のこと
オフィスホワイトニングの主成分は過酸化水素、ホームホワイトニングは過酸化尿素を主成分としています。
過酸化尿素は酸化反応の課程で、過酸化水素に変化するため、ホワイトニング剤とは過酸化水素のことであると言っていいと思います。
過酸化尿素は過酸化水素に比べて酸化反応がゆっくりなため、時間をかけて行うホームホワイトニングに適しています。
過酸化水素は、オキシドールと同じ成分です。
オキシドールは過酸化水素3%で、ホワイトニングに使用する過酸化水素は35%、過酸化尿素は10− 21%を使用します。
□過酸化水素の安全性について
低濃度のものは、オキシドールに代表されるように安全で広く普及しています。
しかし高濃度のものになると爆発の危険性があります。
消防法では出火しやすい化学製品の運ぶには「危険物取扱(とりあつかい)者」の資格を持つ人が携わるよう定めています。
過酸化水素は濃度が36%以下ならば「危険性は薄(うす)い」とされており、35%の過酸化水素が漂白用として広く流通しています。
ホワイトニングに使用する薬剤には、過酸化水素以外に増粘剤と触媒を使用します。
過酸化水素単独だと、液体のため、流動性が良すぎて歯の表面に一定時間留まってくれないことと、すぐに乾燥してしまうため十分な漂白効果を得ることができず、増粘剤としてシリカやグリセリンなどの無機化合物を使用し、歯の表面で長時間作用するようにします。
触媒は、過酸化水素の酸化反応課程で生じるフリーラジカルの量を増やすために使用します。
触媒では、 酸化チタン等が代表的です。
アメリカでは既に広く普及している歯の「ホワイトニング」
日本でも厚生労働省で歯のホワイトニング用薬剤が認可されました!
審美歯科などで健康な歯を削らずに歯を白くする方法がホワイトニングです。
歯はもともと真っ白ではなく、わずかに黄ばんでいるのが普通です。それをより白くする方法がホワイトニングです。(審美性の追求)
ホワイトニングには、審美歯科や歯科医院のみで行うオフィスホワイトニングと、主に家庭で器具を使って行う、ホームホワイトニングがあります。
またこれら2つを併用することもあります。
これとは別に、神経をとった後に、歯が黒ずんだりすることがあり、それを元の白さに戻す治療法がありますが、これと、いわゆるホワイトニングとは区別されています。(ウォーキングブリーチ法)
アメリカでは大変ポピュラーなホワイトニングですが、近年日本でもホワイトニングを行うための薬剤が厚生労働省で認可され、浸透し始めています。
憧れの芸能人のような白い歯!
今後、日本においても欧米のように一般的にホワイトニングが広く関心を集めそうです。