舌苔について
舌苔とは!舌苔の除去(取り方)とは!
■舌苔とは!
舌苔とは、舌の表面を覆う白色や黄色、ときには、黒色の付着物で、見た目がまさに苔が生えたような感じなので、舌苔と呼ばれます。
ただ、舌苔といっても決して苔が生えたものではなく、舌の上にある「舌乳頭」と呼ばれる突起に、食べかす、口の中の老廃物、粘膜から出た垢、血液、口の中にいる細菌が生成した物質などが付着したもの。
舌乳頭が木の枝のような形をしていて、その葉っぱの部分に前記のような物質が付くために、あたかも苔が生えたように見えます。
■舌苔には種類があります!
舌には、病気でない舌苔と病的な舌苔とがあります。
中国の漢方医学などでは、この舌苔の状態からその人の健康状態を知るような診断法があると言われています。
★薄い白色、または黄色い舌苔が広く薄く広がっている状態では、多少の胃腸障害がある場合を除いて、それほど心配する必要はありません。
健康な人でも、起床時や長く喋った後など唾液が少なくなったときにはこのような舌の状態になります。
★要介護のお年寄りに多く見られる舌苔は、さらに黄色みが増していたり、舌が厚くなっている。このような舌苔は、口の中が不潔になりやすく、口臭の原因にもなったりします。
★極端に白かったり、逆に真っ黒な舌苔は、病気の可能性がありますので、歯科医耳鼻科で治療を受けた方がいいでしょう。
【舌苔の取り方】
病的でない舌苔は日頃の口腔ケアで充分取ることが可能です。
◆軽い舌苔
「舌ブラシ(やわらかい歯ブラシでもOK)」をよく湿らせた状態でこするだけでもよいのです。
ポイントとして、力を入れても効果が薄いので、軽い力で何回もこするようにします。
舌苔が多く出るのは、口の中が乾燥していることが原因なので、湿らせることが肝心で、湿らせるためにレモン水やお茶を用いてもよいでしょう。
◆ひどい舌苔
1回で取ろうとせずに、何回かに分けて取るようにします。
特に、このとき併用する水分として、葡萄果汁やパイナップル果汁を用いると、大変効果的です。
用意する果汁は100%果汁のものがよいようです。
さらに、それを薄めて使うのですが、余計な添加物が入っていないほうがいいようです。
果汁を湿らせた綿球を舌の上に置き、舌苔に染み込ませるようにその綿球で舌苔をこすると、驚くほどきれいになっていきます。
また、 オキシドールは、発泡作用があるので、舌苔内の嫌気性菌を弱らせるのに役立ちます。舌苔内の菌による口臭には効果的です。
しばらく時間が経つとまた舌苔が出てくるので、舌苔が薄くなるまでは1日のうち何回もやらなくてはなりません。
舌苔が薄くなってしまえば、数日間隔でおこなえば充分舌苔が少なくなるので、ある程度きれいになるまで根気よく続けることが大切です。
歯のホワイトニング剤の成分について
歯のホワイトニング剤とは、過酸化水素のこと
オフィスホワイトニングの主成分は過酸化水素、ホームホワイトニングは過酸化尿素を主成分としています。
過酸化尿素は酸化反応の課程で、過酸化水素に変化するため、ホワイトニング剤とは過酸化水素のことであると言っていいと思います。
過酸化尿素は過酸化水素に比べて酸化反応がゆっくりなため、時間をかけて行うホームホワイトニングに適しています。
過酸化水素は、オキシドールと同じ成分です。
オキシドールは過酸化水素3%で、ホワイトニングに使用する過酸化水素は35%、過酸化尿素は10− 21%を使用します。
□過酸化水素の安全性について
低濃度のものは、オキシドールに代表されるように安全で広く普及しています。
しかし高濃度のものになると爆発の危険性があります。
消防法では出火しやすい化学製品の運ぶには「危険物取扱(とりあつかい)者」の資格を持つ人が携わるよう定めています。
過酸化水素は濃度が36%以下ならば「危険性は薄(うす)い」とされており、35%の過酸化水素が漂白用として広く流通しています。
ホワイトニングに使用する薬剤には、過酸化水素以外に増粘剤と触媒を使用します。
過酸化水素単独だと、液体のため、流動性が良すぎて歯の表面に一定時間留まってくれないことと、すぐに乾燥してしまうため十分な漂白効果を得ることができず、増粘剤としてシリカやグリセリンなどの無機化合物を使用し、歯の表面で長時間作用するようにします。
触媒は、過酸化水素の酸化反応課程で生じるフリーラジカルの量を増やすために使用します。
触媒では、 酸化チタン等が代表的です。