歯のホワイトニングの安全性について
歯を白くするホワイトニング。歯への悪影響は?
世界一、ホワイトニングが先行しているアメリカで、既に、数千万人の人がホワイトニングを体験していますが、事故報告は1件もありません。
ホワイトニングの基剤である過酸化水素は、米国食品医薬品局(FDA)でも成分の安全性を保障しています。
ホワイトニング剤自体は、その安全性をADA(米国歯科医師会)が認定しています。(ただし、全ての製品がADAマークではありません。)
但し、エナメル質の表面に微小な形態変化を与えることは事実です(電子顕微鏡レベルでの変化)。
歯は通常、カルシウムとリンが飛び出す脱灰と、再び元に戻る力である再石灰化を繰り返しており、そういった意味では、ホワイトニングによる歯の形状変化はダメージの範疇に入るものではないと考えます。
低濃度の過酸化水素であれば、作用は歯のエナメル質の4%を占める有機化合物の色素を分解することに能力が費やされ、エナメル質の96%を占める無機化合物には影響を与えません。
ただし、過酸化水素の濃度があまりにも高かったりした場合には、エナメル質の無機化合物にも影響を与える恐れがあります。
歯のホワイトニング剤の歯ぐきへの安全性
歯のホワイトニング剤。歯茎に与える影響について
ホームホワイトニング用の薬剤が歯ぐきに付着しても、健康な歯ぐきであれば問題がありません。
ホームホワイトニングの薬剤の基本成分は、10−16%程度の過酸化尿素または、3%程度の過酸化水素であり、誤飲をしてしまったとしても特に問題はありません。
米国食品医薬品局(FDA)でも成分の安全性を保障しています。
ホワイトニング薬剤を長時間口の中で作用させると歯ぐきが白っぽくなることもありますが、数日で改善します。
オフィスホワイトニングの薬剤は、一般的に30%以上の高濃度過酸化水素水を使っており、注意が必要です。
高濃度の過酸化水素水が歯ぐきに付着すれば、電撃に打たれたような激痛が走り、歯ぐきは化学的に火傷をしたような状態になります。
そこで、歯と歯ぐきの境界線を樹脂でコーティングし、歯の表面に塗布したホワイトニング剤が歯ぐきに流れ込まないようにします。
また、ホームホワイトニングのマウスピースが歯の型に合っていないとまれに歯ぐきを痛める可能性もあります。
歯のホワイトニング剤の成分について
歯のホワイトニング剤とは、過酸化水素のこと
オフィスホワイトニングの主成分は過酸化水素、ホームホワイトニングは過酸化尿素を主成分としています。
過酸化尿素は酸化反応の課程で、過酸化水素に変化するため、ホワイトニング剤とは過酸化水素のことであると言っていいと思います。
過酸化尿素は過酸化水素に比べて酸化反応がゆっくりなため、時間をかけて行うホームホワイトニングに適しています。
過酸化水素は、オキシドールと同じ成分です。
オキシドールは過酸化水素3%で、ホワイトニングに使用する過酸化水素は35%、過酸化尿素は10− 21%を使用します。
□過酸化水素の安全性について
低濃度のものは、オキシドールに代表されるように安全で広く普及しています。
しかし高濃度のものになると爆発の危険性があります。
消防法では出火しやすい化学製品の運ぶには「危険物取扱(とりあつかい)者」の資格を持つ人が携わるよう定めています。
過酸化水素は濃度が36%以下ならば「危険性は薄(うす)い」とされており、35%の過酸化水素が漂白用として広く流通しています。
ホワイトニングに使用する薬剤には、過酸化水素以外に増粘剤と触媒を使用します。
過酸化水素単独だと、液体のため、流動性が良すぎて歯の表面に一定時間留まってくれないことと、すぐに乾燥してしまうため十分な漂白効果を得ることができず、増粘剤としてシリカやグリセリンなどの無機化合物を使用し、歯の表面で長時間作用するようにします。
触媒は、過酸化水素の酸化反応課程で生じるフリーラジカルの量を増やすために使用します。
触媒では、 酸化チタン等が代表的です。
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