歯のホワイトニングとは!
歯を白くするホワイトニングのメリットとデメリットについて
歯のホワイトニングとは、加齢や遺伝により変色したり、黄ばんでいる歯を漂白剤で脱色していく方法。
歯の表面に過酸化水素を主成分とした薬を塗り、歯の表面の着色物を無色透明に分解していきます。
また、この薬剤が歯の表面の組織構造を曇りガラス状に変化させることで、光の乱反射が発生し、白く見せることが出来ます。
歯の表面の汚れ(茶渋やたばこのヤニ)などは、歯のクリーニングで落とします。
歯のホワイトニングは黄ばみを白くします。
経年変化で黄ばんでしまった白い歯を漂白剤で白くするのがホワイトニングです。
ホワイトニングのメリットは、歯を削らずに白くできること。
◆歯のホワイトニングのメリット
・歯を研磨しないで施術可能
・色調、明度を簡単に改善可能
・比較的短時間で効果が出る
・効果が薄れたら簡単に再施術可能
◆歯のホワイトニングのデメリット
・1度で白くなるわけではなく、継続性が必要
・色が数ヶ月で後戻りしてくる
・人工の歯には効果が無い
歯のホワイトニング剤の成分について
歯のホワイトニング剤とは、過酸化水素のこと
オフィスホワイトニングの主成分は過酸化水素、ホームホワイトニングは過酸化尿素を主成分としています。
過酸化尿素は酸化反応の課程で、過酸化水素に変化するため、ホワイトニング剤とは過酸化水素のことであると言っていいでしょう。
過酸化尿素は過酸化水素に比べて酸化反応がゆっくりなため、時間をかけて行うホームホワイトニングに適しています。
過酸化水素は、オキシドールと同じ成分です。
オキシドールは過酸化水素3%で、ホワイトニングに使用する過酸化水素は35%、過酸化尿素は10− 21%を使用します。
□過酸化水素の安全性について
低濃度のものは、オキシドールのように安全で広く使われています。
しかし高濃度のものになると爆発の危険性があります。
過酸化水素は濃度が36%以下ならば危険性は薄く、35%の過酸化水素が漂白用として広く流通しています。
歯のホワイトニングに使用する薬剤には、過酸化水素以外に増粘剤と触媒を使用します。
過酸化水素だけの場合は液体のため、流動性が良すぎて歯の表面に一定時間留まっていないこと、すぐに乾燥するため十分な漂白効果を得ることができず、増粘剤としてシリカやグリセリンなどの無機化合物を使用し、歯の表面で長時間作用するようにします。
触媒は、過酸化水素の酸化反応課程で生じるフリーラジカルの量を増やすために使用します。
触媒では、 酸化チタン等が代表的です。
□なぜ過酸化水素水がホワイトニングに適している理由
過酸化水素水は、空気に触れると酸化反応をします。
そして、水と酸素に分解されます。
この酸化過程で発生するのが、フリーラジカルです。
フリーラジカルは、分子のペアの片方が不足し、常に不安定な電子を含む状態の分子です。
このフリーラジカルが、歯の内部にある色素を分解してくれます。
歯のホワイトニングは、短時間にどれだけのフリーラジカルが発生するかで、その効果が決まります。
アメリカでは既に広く普及している歯の「ホワイトニング」
日本でも厚生労働省で歯のホワイトニング用薬剤が認可されました!
審美歯科などで健康な歯を削らずに歯を白くする方法がホワイトニングです。
歯はもともと真っ白ではなく、わずかに黄ばんでいるのが普通です。それをより白くする方法がホワイトニングです。(審美性の追求)
ホワイトニングには、審美歯科や歯科医院のみで行うオフィスホワイトニングと、主に家庭で器具を使って行う、ホームホワイトニングがあります。
またこれら2つを併用することもあります。
これとは別に、神経をとった後に、歯が黒ずんだりすることがあり、それを元の白さに戻す治療法がありますが、これと、いわゆるホワイトニングとは区別されています。(ウォーキングブリーチ法)
アメリカでは大変ポピュラーなホワイトニングですが、近年日本でもホワイトニングを行うための薬剤が厚生労働省で認可され、浸透し始めています。
憧れの芸能人のような白い歯!
今後、日本においても欧米のように一般的にホワイトニングが広く関心を集めそうです。